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お話を書いています。 まだ整理整頓できてないですが、少しずつ更新していきますので宜しければお立ち寄りください。 日記や雑記も混じってます。
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2024-05-18 (Sat)
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2009-01-19 (Mon)
「Gear」は他のコンテンツとは違うお話です。
成人指定するようなものはありませんが、童話や絵本のようなものではありません
カテゴリー「Gear」をお読みになる方は以下の事を
確認・了解し、理解していただいた方のみでお願いします。

・それぞれの思想理想や、それが存在する事に対しては理解が出来る。
・何事に対しても、個々人の是非で見ない。

宮木の視線、最大級の哀れみを感じるんだが。
遠まわしに言う必要もないか、
完全に俺がかわいそうな人になってる事を確認できた。

「あのな、宮木」
「大丈夫!僕、木野君のこと誰にも言わないから!」

 「あの、僕が淹れました…」

声の方には小学生とデカイ女とピラピラのでかいの…何故てれるんだ。

 「すみません、ぼうっとしていた様だったので、ヤカン沸いていたし危ないと思って…」

うん、オカマだね。

 「急須と湯のみ横にあったから淹れておきました」

うん、オカマがね。

「宮木君宮木君、質問していいかな?」
「えぇぇ!ど、どう、どうしたの!
 あ、うん、もちろんいいよ!
 何でも聞いて!僕答えるよ!質問していいよ!」
「アリガトウ宮木君。君の前にいるのは僕だよね」
「うんうん、僕の前にいるのは木野君だよ!」
「でね、質問なんだけどね」
「うんうん、何でも答えるよ!」

「俺の横にいるのは何だ?」

見えてなさそうなんだが一応問いたい。
俺は壁の方、三人の方に顔を向けて言った。
宮木が俺からその俺の視線の方にゆっくり目線を移動させた。

宮木回路は混線しているらしい、凄い間が空いている。
いないのに何を言っているんだ、でもどう答えたらいいんだ、
とでも考えているに違いない。

「何もいないんだろ?見えてないよな」
「え!あ、あの、えっと」
「ごめんごめん、ちょっと変なこといってみただけだ、ハハ、うそうそ」
「み、見えるよ!」
「マジか!」
「うん、居るよ、そこに、ね!」
「そうか!」

見えてて黙っていたのか。あ、俺の先客ってやつとかと思って紹介されるの待ってたとか?
て、事ないわな。

「で、どう思うよ」
「え、どうって?」
「こいつら、変じゃね?」
「ご、ごめん…あの、えっと、ぼんやりしか見えなくて」
「マジ?声は聴こえてんの?」
「えぇぇ、声って…あ、えっとゴメン!声は聴こえないんだ!」

宮木、幾らなんでもそれは変じゃね?

「なぁなぁ宮木やっぱこいつら武士とかだよな」
「うんうん、落ち武者っぽいよね!」

おい…

幻聴主がけたけた笑っている。
宮木はかわいそうな俺に合わせているらしい。

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迷い道の向こう側へようこそ
迷い道の向こう側にあるお話は、
各カテゴリーがお話の題名
(若しくはジャンル)になっています。


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「植物なお話」は植物が何らかの形で
 係わっているおはなしです。

「迷い道のその向こう」はチョット
 変わったファンタジー系(?)の
 お話です。

「Gear」はパラレル系です。このお話
 のみ、条件付きになっています。


 
聴くお話
別館『さわさわ森』聴くお話サイトで
配信中の「聴くお話」です。
「読むお話」は『迷い道の向こう側』でも
公開しています。


聴くお話では沢山の方に
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自己紹介
  
 名前 佐伯 知花
 趣味 書くこと
     植物観賞
 嗜好 日本酒
     紅茶
     PCパーツ店巡り
        
 


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