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お話を書いています。 まだ整理整頓できてないですが、少しずつ更新していきますので宜しければお立ち寄りください。 日記や雑記も混じってます。
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2008-10-06 (Mon)

『ゆらゆらゆれて』 7

どんどん暗くなって、
森は金色でもセピア色でもありません。
まるで魔女の服のような藍色に見えます。

「こんなに長い道だったかしら」

頭の帽子がユラユラするので、
ゆっくり歩いてきたせいかしら?
そう思いながらも少しだけ急いで歩きます。

風がひゅっと足元を過ぎます。
ほっぺたの横もひゅっと過ぎます。
手元をひゅっと過ぎたときでした。

「あっ!」

ランプの火が消えてしましたした。
辺りは真っ暗です。
ほんの少しだけ月明りが見えます。

「大丈夫、森の道はまっすぐだわ。」

大人の魔女と一緒の時ならチョチョッとつけてくれるのに、
と思いながらもランプをさっきよりもっとぎゅっと握って
歩き出しました。

「大丈夫、まっすぐよ、それに何も聞こえないわ。
 誰もいないんだから、大丈夫。」

暫く歩くとずっと先の右側、
森の方に入ったあたりに明かりが見えます。
その明かりはさっきまでついていたランプよりも
ずっと明るい光です。

「誰かいるのかしら?」

でも道からはずいぶんそれています。

「あれだけ明るいんですもの、
 きっと立派なランプだわ。
 火を分けてもらいましょう。」

トルティアは明かりの方に向かいました。
まっすぐの道から森の方へ。

近づいていくと明かりが一つ出ないことがわかります。
一つはとても明るい光。
周りに小さな光が地面に。

トルティアは急に止まりました。
誰かいるのはわかっていました。
でも、違うのです。

「オヤ?コンナトコロニ。」

近づいてくるその誰かの頭が一番明るいランタンなのです。
トルティアはびっくりしたやら怖いやらで、
どうしたらいいのかわからなくなりました。

「コンバンハ、小サナ魔女サン。」
「こんばんは。」

目の前にいるのはジャックオーランタン。

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