http://atirakotira.blog.shinobi.jp/
お話を書いています。
まだ整理整頓できてないですが、少しずつ更新していきますので宜しければお立ち寄りください。
日記や雑記も混じってます。
庭の紫陽花はどれも赤みを帯びた紫だった。
いつからか、青い株を植えても挿し芽をしても、
何故だか同じ赤みを帯びた紫になるようになった。
「人の心は紫陽花のよう」
その時々や場所によって色が変わるという。
一説によれば土のアルカリ度によって変わるという。
本をみては手入れをする。
「色が変わるはずだ」
そう思っていた。
実際は変わらなかった。
「紫陽花は人の心のよう」
理屈じゃないのだろうか。
なにがどうだからそうなるのか、
そう考えながら紫陽花のご機嫌をとる努力をする。
山に咲いていた紫陽花は、
抜けるような青空に似て真っ青だった。
咲きかけは淡く水を差したようにも見えた。
「清楚な花だな」
そう思えるほどに。
恋人には紫陽花は贈ってはいけないと誰かが言った。
心の定まらない移り気をアピールしていると。
「何年もこの山に登っているが、
毎年この潔いほどに青く抜ける空色だ。
いつまでも変わる事は無い」
そう信じていた。
もう何年も登っていない。
あの紫陽花はまだ空を映しているのだろうか。
大きな花をつけたあの紫陽花を一輪。
茎を数箇所に挿し芽した。
始めは申し訳ないほどに小さく青く花をつけていた。
気が付いた頃には大きな株になり何輪もの花をつけていた。
赤みを帯びた紫の花を咲かせていた。
「いつの間に心変わりをしたのやら」
それは紫陽花に、そして自分に向けて呟く。
紫陽花は土地が合うと背丈3mほど幅3mほどの
まるで「木」のように育ちます。
種類にもよるのですが普通に見られるものなら
「花」の大きさは人の頭を越えるほどの大きさになる事もある。
雨の日の夜、なんど驚かされた事か・・・
PR
■ この記事にコメントする
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
迷い道の向こう側へようこそ
迷い道の向こう側にあるお話は、
各カテゴリーがお話の題名
(若しくはジャンル)になっています。
「日記」はそのまま日常のことです。
「植物なお話」は植物が何らかの形で
係わっているおはなしです。
「迷い道のその向こう」はチョット
変わったファンタジー系(?)の
お話です。
「Gear」はパラレル系です。このお話
のみ、条件付きになっています。
各カテゴリーがお話の題名
(若しくはジャンル)になっています。
「日記」はそのまま日常のことです。
「植物なお話」は植物が何らかの形で
係わっているおはなしです。
「迷い道のその向こう」はチョット
変わったファンタジー系(?)の
お話です。
「Gear」はパラレル系です。このお話
のみ、条件付きになっています。
聴くお話
別館『さわさわ森』聴くお話サイトで
配信中の「聴くお話」です。
「読むお話」は『迷い道の向こう側』でも
公開しています。
聴くお話では沢山の方に
お手伝いしていただいております。
配信中の「聴くお話」です。
「読むお話」は『迷い道の向こう側』でも
公開しています。
聴くお話では沢山の方に
お手伝いしていただいております。
自己紹介
名前 佐伯 知花
趣味 書くこと
植物観賞
嗜好 日本酒
紅茶
PCパーツ店巡り
趣味 書くこと
植物観賞
嗜好 日本酒
紅茶
PCパーツ店巡り
"迷い道の向こう側"