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お話を書いています。 まだ整理整頓できてないですが、少しずつ更新していきますので宜しければお立ち寄りください。 日記や雑記も混じってます。
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2008-07-11 (Fri)
「Gear」は他のコンテンツとは違うお話です。
成人指定するようなものはありませんが、童話や絵本のようなものではありません
カテゴリー「Gear」をお読みになる方は以下の事を
確認・了解し、理解していただいた方のみでお願いします。

・それぞれの思想理想や、それが存在する事に対しては理解が出来る。
・何事に対しても、個々人の是非で見ない。

ニュースを見ていた。
殺人やら自殺やら、最近やたら多い気がした。
物騒の一言で済まされるような気がしない。
それでも、誰もが自分には起こらないであろう、
あり得ないだろうと思いながら暮らしている。

誰かが言っていた。
 身近に起こって初めて気づく。
 係わって初めて感じる。
 その時は既に普通ではなくなっている。
 そして二度と普通を感じられない。

人は何かを経験して成長するというけれど、
それこそ林檎を食って恥らいと同じなんだと。

知るということがどれだけ恐ろしい事かなんて
普通では考えられないだろうし、
世間一般じゃ何にでも興味を持って、
プライバシーまでずかずか踏み入ることも
当たり前のように行われている。
それどころか、それをその欠片でも知ったなら、
知ったことを自慢するかのように触れ回る。
スピーカー人間が一家に1台、学校に仕事場に数台。
そんなもんだ。

それが普通なら、普通なんか・・・
自分が普通なのかも実際わからないけれど。

****************

うん、今日も普通。
平和平穏平々凡々バンザ~イ!
あぁ、なんて普通な朝なんだろう。
窓を開ければほら、今日は晴れだね。
やぁやぁ、すずめさんお早うお早う!
飯食ってバイト行こうか。

今年からスクーターを自転車に変えた。
維持費だけでもバカにならないしね。
バイト先でどこぞのクソガキに、
砂糖をタンクに入れられること数回、これもかなり痛いしね。
あれだ、エコブームと健康ブームに乗っかって、
自転車しました~とか言える昨今だしね。
チョット前ならかっこつけてるだの言われてたんだろうけどさ。

「ちっす、今日も元気っすね、俺もバス通やめよかなぁ」

バイト先の後輩、既にメタボ。

「いいよ~、自転車、お前もやれよ、お勧めお勧め」

絶対無理だね。

「おはよ~」
「あぁ、はよ」

元学友、今友人。
バイト誘ったらあっさり来たやつ。

今日の朝はこの3人かぁ。
バイトは極々普通に飲食店の裏方。
厨房のはずだったが、
数日前、表の女が孕んで辞めたから
急遽フロアーにも出される羽目になった。
 
「ねぇねぇ、僕今日もフロアーしていい?」
「全然OK!」
「やった~」

バカだ。

「俺フロアー回ってきたらどうしようとか、
 すげぇ考えてたんすよ、先輩がいてマジうれしっす」

お前にフロアーは回ってこねぇよ。

「悪いな、お前ばっかやらせて」
「いいよ~僕フロアの方が好きだし」

その「僕」もかなりギリギリだな。
20歳すぎてそれが素なら、かなり微妙な線だろ。
ま、フロアーめんどくさいし助かるから良いけど。
変なぴらぴらが付いた小さいエプロンしなくていいのは何より。

「そんじゃオープン準備しようぜ」

暫くしてあと数人来る。
極々普通の飲食店にありがちなシフト勤務だ。

こういう所だと噂もかなりチープだ。
辞めた女の相手はだれだとか、
相手が確定していても、それを拗れさせようとする。
そして、関係ない奴まで関係もたせて、
気が付くと巻き込まれている奴がいて。
噂と妄想の大安売り。

反吐が出る。

昼が過ぎて夜が来て、あっという間に終わる。

「おつかれっした」
「おつかれさん」

バスの時間が迫っているときだけ走る奴。
自転車の俺らはコンビニによって帰る。
いつものことだ。

「今日はお客さん少なかったよ」
「みたいだな、厨房もかなり暇だったよ」

「あ、あのさ、お前昨日マネージャーに呼び出されてたじゃん?」
「うん?あ、仕事の事、フロアーの事とかさ」
「そうなんだ」
「うん」

嘘だな。
ま、別に相談してくれとか思ってるわけじゃないし。
そこまで仲いいわけでもない。

「お前さ、フロアー本当は嫌なんじゃない?」
「え?嫌じゃないよ~なんで?」
「なんとなく」
「全然嫌じゃないし、厨房よりフロアーのほうがマジ好きだし」
「ならいいけど」

「あのね」
「うん」

の後の間が長い。
それ以前にこいつの「あのね」とか「だよ~」とか「僕さぁ~」とか
そう言うのが正直キツイ。
オバサンウケはいいらしいけど。

「木野君ってさ」

君付けが更にうざい。

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迷い道の向こう側へようこそ
迷い道の向こう側にあるお話は、
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自己紹介
  
 名前 佐伯 知花
 趣味 書くこと
     植物観賞
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