忍者ブログ
http://atirakotira.blog.shinobi.jp/
お話を書いています。 まだ整理整頓できてないですが、少しずつ更新していきますので宜しければお立ち寄りください。 日記や雑記も混じってます。
24  21  20  18  17  16  14  13  12  11  10 
2024-11-22 (Fri)
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2008-07-11 (Fri)
「Gear」は他のコンテンツとは違うお話です。
成人指定するようなものはありませんが、童話や絵本のようなものではありません
カテゴリー「Gear」をお読みになる方は以下の事を
確認・了解し、理解していただいた方のみでお願いします。

・それぞれの思想理想や、それが存在する事に対しては理解が出来る。
・何事に対しても、個々人の是非で見ない。

ニュースを見ていた。
殺人やら自殺やら、最近やたら多い気がした。
物騒の一言で済まされるような気がしない。
それでも、誰もが自分には起こらないであろう、
あり得ないだろうと思いながら暮らしている。

誰かが言っていた。
 身近に起こって初めて気づく。
 係わって初めて感じる。
 その時は既に普通ではなくなっている。
 そして二度と普通を感じられない。

人は何かを経験して成長するというけれど、
それこそ林檎を食って恥らいと同じなんだと。

知るということがどれだけ恐ろしい事かなんて
普通では考えられないだろうし、
世間一般じゃ何にでも興味を持って、
プライバシーまでずかずか踏み入ることも
当たり前のように行われている。
それどころか、それをその欠片でも知ったなら、
知ったことを自慢するかのように触れ回る。
スピーカー人間が一家に1台、学校に仕事場に数台。
そんなもんだ。

それが普通なら、普通なんか・・・
自分が普通なのかも実際わからないけれど。

****************

うん、今日も普通。
平和平穏平々凡々バンザ~イ!
あぁ、なんて普通な朝なんだろう。
窓を開ければほら、今日は晴れだね。
やぁやぁ、すずめさんお早うお早う!
飯食ってバイト行こうか。

今年からスクーターを自転車に変えた。
維持費だけでもバカにならないしね。
バイト先でどこぞのクソガキに、
砂糖をタンクに入れられること数回、これもかなり痛いしね。
あれだ、エコブームと健康ブームに乗っかって、
自転車しました~とか言える昨今だしね。
チョット前ならかっこつけてるだの言われてたんだろうけどさ。

「ちっす、今日も元気っすね、俺もバス通やめよかなぁ」

バイト先の後輩、既にメタボ。

「いいよ~、自転車、お前もやれよ、お勧めお勧め」

絶対無理だね。

「おはよ~」
「あぁ、はよ」

元学友、今友人。
バイト誘ったらあっさり来たやつ。

今日の朝はこの3人かぁ。
バイトは極々普通に飲食店の裏方。
厨房のはずだったが、
数日前、表の女が孕んで辞めたから
急遽フロアーにも出される羽目になった。
 
「ねぇねぇ、僕今日もフロアーしていい?」
「全然OK!」
「やった~」

バカだ。

「俺フロアー回ってきたらどうしようとか、
 すげぇ考えてたんすよ、先輩がいてマジうれしっす」

お前にフロアーは回ってこねぇよ。

「悪いな、お前ばっかやらせて」
「いいよ~僕フロアの方が好きだし」

その「僕」もかなりギリギリだな。
20歳すぎてそれが素なら、かなり微妙な線だろ。
ま、フロアーめんどくさいし助かるから良いけど。
変なぴらぴらが付いた小さいエプロンしなくていいのは何より。

「そんじゃオープン準備しようぜ」

暫くしてあと数人来る。
極々普通の飲食店にありがちなシフト勤務だ。

こういう所だと噂もかなりチープだ。
辞めた女の相手はだれだとか、
相手が確定していても、それを拗れさせようとする。
そして、関係ない奴まで関係もたせて、
気が付くと巻き込まれている奴がいて。
噂と妄想の大安売り。

反吐が出る。

昼が過ぎて夜が来て、あっという間に終わる。

「おつかれっした」
「おつかれさん」

バスの時間が迫っているときだけ走る奴。
自転車の俺らはコンビニによって帰る。
いつものことだ。

「今日はお客さん少なかったよ」
「みたいだな、厨房もかなり暇だったよ」

「あ、あのさ、お前昨日マネージャーに呼び出されてたじゃん?」
「うん?あ、仕事の事、フロアーの事とかさ」
「そうなんだ」
「うん」

嘘だな。
ま、別に相談してくれとか思ってるわけじゃないし。
そこまで仲いいわけでもない。

「お前さ、フロアー本当は嫌なんじゃない?」
「え?嫌じゃないよ~なんで?」
「なんとなく」
「全然嫌じゃないし、厨房よりフロアーのほうがマジ好きだし」
「ならいいけど」

「あのね」
「うん」

の後の間が長い。
それ以前にこいつの「あのね」とか「だよ~」とか「僕さぁ~」とか
そう言うのが正直キツイ。
オバサンウケはいいらしいけど。

「木野君ってさ」

君付けが更にうざい。

----(1

PR
■ この記事にコメントする
NAME
TITLE
COLOR
MAIL ADDRESS
URL
COMMENT
PASSWORD
■ この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
迷い道の向こう側へようこそ
迷い道の向こう側にあるお話は、
各カテゴリーがお話の題名
(若しくはジャンル)になっています。


「日記」はそのまま日常のことです。

「植物なお話」は植物が何らかの形で
 係わっているおはなしです。

「迷い道のその向こう」はチョット
 変わったファンタジー系(?)の
 お話です。

「Gear」はパラレル系です。このお話
 のみ、条件付きになっています。


 
聴くお話
別館『さわさわ森』聴くお話サイトで
配信中の「聴くお話」です。
「読むお話」は『迷い道の向こう側』でも
公開しています。


聴くお話では沢山の方に
お手伝いしていただいております。
自己紹介
  
 名前 佐伯 知花
 趣味 書くこと
     植物観賞
 嗜好 日本酒
     紅茶
     PCパーツ店巡り
        
 


STRing


 
SEARCH IN THIS BLOG
忍者ブログ × [PR]
PRODUCE BY SAMURAI FACTORY
"迷い道の向こう側"