成人指定するようなものはありませんが、絵本や童話のようなものではありません。
カテゴリー「Gear」をお読みになる方は以下の事を
確認・了解し、理解していただいた方のみでお願いします。
・それぞれの思想理想や、それが存在する事に対しては理解が出来る。
・何事に対しても、個々人の是非で見ない。
「木野君まで巻き込みたくない」
なにそれ?
「僕がそうすれば・・・ミンナ、フツウニナルンダカラ」
----(2
「そうね~そういうシガラミチックなのって、
本人どうしようもないのよね~」
「変な縁もまとわり付いてるんじゃ、
そのうち身動き取れなくなっちゃうよ」
まったく関係ない通行人に言われた。
「今のうちに切っとく?」
何このデカイ女と小学生。
「宮木、行くぞ」
「僕・・・」
「宮木?」
デカイ女の両手、手首から先には包帯がぐるぐる巻にされていた。
包帯で出来た鍋つかみをつけてるようだった。
「僕、彼女の事好きだから!」
「はぁ!?」
もうグダグダ
「そんじゃ、そっちの性欲チックな方も削っとく~?」
切るとか削るとか何言ってんだ、このデカ女!
「本当はそんな縁じゃなくて普通に繋がる縁がほしいだけだよね」
なんか低い声増えた。
3人目追加ですか、そうですか。
あれ?男いないじゃん。ま、いいや。ていうか、もういいや。
「宮木、行こ・・・変な奴増えるから、
晒し者になってる、ほら・・・」
「何言ってるの?木野君、僕達だけじゃない。
ありがとね、心配してくれて。
でも、やっぱり僕、マネージャーとか関係ないから。
僕に代わりにって言ってくれたのが嬉しかったんだと思う。
だから・・・利用されてもいいんだ」
「なにそれ、自分が腹のこの親ですって言うのと同じようなもんだぞ?」
「だから・・・」
堕ろす子供の親ですって書けるのが嬉しいとでも?
なに、その屈折した考え。
「後の事考えたら、それは辞めた方がいいと思うなぁ~」
また部外者が
「木野君、ありがと。
いこ、帰ろ」
さらっと流した?
「木野君、僕大丈夫だから、木野君に聞いてもらったから」
そうじゃなくて。
「首絞まってる!切ります!」
はい!?
シャクン
音がした、細い手具素が何本も一度にハサミで切られるような音。
同時に幽かだけれど見えた。
宮木の首に何重もの細い糸に混じって太い糸の切れ端。
「ちょ~っと歪んだ部分も削っとくかぁ~」
シュッシュシュッ
何かが削り落とされる音。
「木野君?どうしたの?」
宮木には見えてないし、気づいてもいない。
「木野君?もう、おかしいなぁ、僕に何か付いてる?」
「宮木?お前さ・・・」
「なに?」
俺、どうかしてる。
幻影幻聴、妄想?白昼夢?
疲れてるんだ・・・俺。
「ん~君良い目してるね~見えるんだもんなぁ~びっくりぃ~」
幻聴幻聴。
「宮木、ゴメン、帰ろうか」
「うん」
宮木のことは明日尾行でもして止めればいいや。
「や~ん、無視しないで~」
幻影幻影。
そして、その幻影と幻聴は俺の家まで着いて来た。
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