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お話を書いています。 まだ整理整頓できてないですが、少しずつ更新していきますので宜しければお立ち寄りください。 日記や雑記も混じってます。
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2008-07-23 (Wed)
「Gear」は他のコンテンツとは違うお話です。
成人指定するようなものはありませんが、絵本や童話のようなものではありません。

カテゴリー「Gear」をお読みになる方は以下の事を
確認・了解し、理解していただいた方のみでお願いします。


・それぞれの思想理想や、それが存在する事に対しては理解が出来る。
・何事に対しても、個々人の是非で見ない。

 

「木野君まで巻き込みたくない」

なにそれ?

「僕がそうすれば・・・ミンナ、フツウニナルンダカラ」

----(2

 「そうね~そういうシガラミチックなのって、
  本人どうしようもないのよね~」
 「変な縁もまとわり付いてるんじゃ、
  そのうち身動き取れなくなっちゃうよ」

まったく関係ない通行人に言われた。

 「今のうちに切っとく?」

何このデカイ女と小学生。

「宮木、行くぞ」
「僕・・・」
「宮木?」

デカイ女の両手、手首から先には包帯がぐるぐる巻にされていた。
包帯で出来た鍋つかみをつけてるようだった。

「僕、彼女の事好きだから!」
「はぁ!?」

もうグダグダ

 「そんじゃ、そっちの性欲チックな方も削っとく~?」

切るとか削るとか何言ってんだ、このデカ女!

「本当はそんな縁じゃなくて普通に繋がる縁がほしいだけだよね」

なんか低い声増えた。
3人目追加ですか、そうですか。
あれ?男いないじゃん。ま、いいや。ていうか、もういいや。

「宮木、行こ・・・変な奴増えるから、
 晒し者になってる、ほら・・・」
「何言ってるの?木野君、僕達だけじゃない。
 ありがとね、心配してくれて。
 でも、やっぱり僕、マネージャーとか関係ないから。
 僕に代わりにって言ってくれたのが嬉しかったんだと思う。
 だから・・・利用されてもいいんだ」
「なにそれ、自分が腹のこの親ですって言うのと同じようなもんだぞ?」
「だから・・・」

堕ろす子供の親ですって書けるのが嬉しいとでも?
なに、その屈折した考え。

 「後の事考えたら、それは辞めた方がいいと思うなぁ~」

また部外者が

「木野君、ありがと。
 いこ、帰ろ」

さらっと流した?

「木野君、僕大丈夫だから、木野君に聞いてもらったから」

そうじゃなくて。

 「首絞まってる!切ります!」

はい!?

シャクン

音がした、細い手具素が何本も一度にハサミで切られるような音。
同時に幽かだけれど見えた。
宮木の首に何重もの細い糸に混じって太い糸の切れ端。

「ちょ~っと歪んだ部分も削っとくかぁ~」

シュッシュシュッ

何かが削り落とされる音。

「木野君?どうしたの?」

宮木には見えてないし、気づいてもいない。

「木野君?もう、おかしいなぁ、僕に何か付いてる?」
「宮木?お前さ・・・」
「なに?」

俺、どうかしてる。
幻影幻聴、妄想?白昼夢?
疲れてるんだ・・・俺。

 「ん~君良い目してるね~見えるんだもんなぁ~びっくりぃ~」

幻聴幻聴。

「宮木、ゴメン、帰ろうか」
「うん」

宮木のことは明日尾行でもして止めればいいや。

 「や~ん、無視しないで~」

幻影幻影。

 

そして、その幻影と幻聴は俺の家まで着いて来た。

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迷い道の向こう側へようこそ
迷い道の向こう側にあるお話は、
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「迷い道のその向こう」はチョット
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自己紹介
  
 名前 佐伯 知花
 趣味 書くこと
     植物観賞
 嗜好 日本酒
     紅茶
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