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お話を書いています。 まだ整理整頓できてないですが、少しずつ更新していきますので宜しければお立ち寄りください。 日記や雑記も混じってます。
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2008-08-05 (Tue)

「流れ」と「乗る」は対になると見逃すんです、フラグを。
探せば探すほどに掠りもしないもどかしさ、
その癖ふらりふらりとした無意識のうちには気が付くと掴み、
知らないうちに高々と揚がる。

それでもなんだかんだいいながら通過点なのか分岐点なのかより、
オンオフが重要だったりするんです。


さて、なんだか賑やかなご様子。
ここは、あぁ連れ込まれてしまったのですね。

「マシュです!」
「ルシュです!」
「サシュです!」
「リシュです!」
「ミシュです!」
「ママです♪」

自己紹介は大切ですよね。

「あ、パパは今出かけてるんです、
 もうすぐ戻ってくると思うんですけれど」

この旅の人、
気になっているのは違う事っぽいですよ。
ほら、目線を辿ってみて。

「あ、僕達五つ子なんですよ」

確かに同じように犬風味を醸し出していますね。
でも気になっているのはそれとも違うみたいですよ。

「親子だよな?」
「はい、ママ大変だったっていつも言うんですよ。
 五つ子が生まれるなら、なぜ胸は二つだったんだろうって。」

それも気になっていることと違うようですよ。

「母親の頭のものは角に見えるんだが。」
「あ、角ですよ、ママ牛ですし。
 あ、パパも牛なんですよ。」

牛の親に犬の子供らしいです。

「マシュ、お客さんはこの町が初めてなんじゃないかい?」
「あ、そっか」

早く説明してあげて。

「この町はね、と言うかこの周辺なんだけれど、
 この辺で生まれるものは皆、
 人と動物が混ざって生まれてくるんだよ。
 なぜだか、その年その年によって混ざる動物が違うんだけどねぇ。
 おかげで年をごまかせないのよ。」

と言う事は、パパとママは同じ年なんですね。

「とはいえ、混ざり方はさまざまで種類も若干違うようなんだけど。
 うちの子は皆耳が垂れててね。」

大小さまざまな垂れ耳が並んでらっしゃる。

「この子は耳と鼻は結構きくんだけれど、足があまり早くなくてね。
 お役に立てるか心配だよ・・・」
 
ママ、もう旅に行かせる気満々です。
他の垂れ耳たちがキラキラした目線を送っていますよ。

「ダメ!僕がお供させてもらうんだから!」
「え~、一人も二人も変わらないって!」
「二人なら五人ももう変わらないって!」

ステレオサラウンドが5.1ch立体サラウンドになるくらいの
効果がありそうですね。

バタン、カシャカシャ

「ただいま~、おやお客さんかい?」
「おかえりなさい~」×5
「おかえり、聞いておくれよ、
 マシュを旅の修行に連れ出してくれるお方なんだよ。」
「おぉ!マシュ、主人が出来たか!」
「うん!僕ね明日から旅に出るんだ!お供するんだ!」
「そうか、そうか!狩りも覚えてたくましくなったお前が
 目に浮かぶよ!」
「やだなぁ~、僕はパパみたいにはならないよ~」
「言ってくれるなぁ、はっはっはっ!」

パパ、りっぱな胸板をお持ちで。

「すまんが・・・」
「あ、お部屋ですね!
 あ、お客さん用の部屋に案内してくる!」

それも違うとは思うのですが、今はその方がいいかもしれませんね。

「この部屋を使ってください。
 食事は皆と一緒でいいです?こちらに持ってきます?」
「・・・。」
「うちの家族賑やかでしょ。
 あ・・・えっと、あのお名前・・・」
「ベイセルだ」
「あ、ベイセルさん疲れちゃいますよね、食事はここに持ってきますね!
 あ、えっと、僕ちゃんと入るときはノックするからローブ脱いでてくださいね。
 あ、あの・・・」
「わかった」
「それじゃ用意してきます!」

 

 

 


「マシュ、どんな人?」
「顔見えなかったね」
「あのローブ脱いだりするのかなぁ」
「髭はえてたりする?」
「えっと、よくわかんないんだ。
 あ、でも今脱いでるかも」
「!」
「あ、ノックしなくちゃいけないんだよ!
 約束したんだから!」

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 名前 佐伯 知花
 趣味 書くこと
     植物観賞
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