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お話を書いています。 まだ整理整頓できてないですが、少しずつ更新していきますので宜しければお立ち寄りください。 日記や雑記も混じってます。
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2024-11-22 (Fri)
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2008-12-19 (Fri)
確かに寒い季節の油周り掃除は効率悪いです。
家庭で使う洗剤ではどんなに良いものでも常温で最大効果。
その常温は寒い日暑い日は入っておらずで大凡15度±5程度。
しかもこの湿度の低さ。
閉め切った部屋の窓際には水滴は溜まっても、その先には乾き始めた後がくっきり。

来年からは夏場に油周りの掃除をしよう。
焦げ付き落としの天日干しも真夏の日差しならピッタリに違いない!
そう毎年のように思いつつ幾年月が過ぎたものか。
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2008-12-16 (Tue)
クリスマスまでの洋風模様後の正月模様への早代わりはみごとなものです。
日本ではまったく別物なのでその時期の歌でもお話でも、それぞれピンポイントですがご本家な国では一つの流れでお祝いなんですよね。
たった一週間ほどの期間でお正月へのシフト、日本のショッピング業界は本当に凄いです。
2008-12-10 (Wed)

「顕微鏡はもう習ったかい?」
「うん、葉っぱを見たよ」
「そうかい、そうかい、沢山粒々が見えたろう?」
「うん!たくさん見えた!箱の中に粒々があったよ!」

斜め向かいの家は子供がよく集まっていた。

2008-12-08 (Mon)

明るい日差しで目が覚めた。
寝てしまったんだ・・・
願い事できなかったんだ。

振り返るとそこに、
ソファーから半分落ちかけて寝ているマサト君がいた。
ちゃんと人間だった。

 起きて、起きて、起きて!

上に乗っかってゆさゆさしてみた。

 マサト君起きて!戻ってるから!ねぇ!

「んぁ・・・たもつ・・・重い・・・」

 マサト君、戻ってるよ、ほら。

「んんん・・・あふぁ・・・ん?
 うぉぉぉ!!!素っ裸!」

 おはよう、マサト君、お願いできたよ。

「おぉ、たもつ・・・は猫だな。
 もう戻れないかと思った~、戻れた、よかった~」

 僕お願いしたんだよ、流れ星にたくさんお願いしたんだよ。

「たもつ~昨日、楽しかったな。
 戻れたから言えるんだけどさ~
 あ、カリカリは・・・ちょっと寂しいな。
 でも戻れてよかった~。
 
 なんで戻れたかなぁ・・・な、たもつ、なんでと思う?」

 僕がお願いしたからだよ、きっと!

「って、たもつにもわかんないか。」

 僕・・・の言葉はもう聞こえないんだ。

 


「たもつ、ありがとな。
 お前と話してみたいと思ったのは俺もだから。
 猫になってお前と話してみたいって、
 いい年こいて思ってた。
 だから、お前のせいじゃないから。」

僕は神様に「マサト君と同じにしてください」ってお願いしたんだ。
神様が叶えてくれたのはマサト君の願いだったんだ。
僕の願いじゃなかったんだ。

だって僕のその願いはもう、叶えるまでもなかったんだから。

「結局俺もお前も同じ事考えてたんだな。
 猫のお前と人間の俺が同じ事を。
 どうなのこれって、はははは」

 

 

 


僕の願い事はきっと、
マサト君に会えた時に叶っていたんだと思うんです。
袋の中できっと、神様にお願いしてたんだと思うんです。
  
 幸せを下さい。


神様、僕は今日も幸せです。


そして、これからも幸せです。

2008-12-07 (Sun)

日が陰て薄暗くなった頃、目が覚めた。
マサト君は窓のところで外を見ていた。

「たもつ、雪降ってんぞ」
「え、どこどこ」
「ほら、今年はホワイトクリスマスだな」
「ホワイトクリスマス?」
「クリスマスに雪が降るとそう言うんだ」
「そうなんだ」
「お前を拾った時も雪が降ってたな」
「そうだっけ・・・あんまり覚えてないよ。」
「ははは、そうだよな、あん時まだ手のひらサイズで
 小さかったしな」
「そんなに小さかったんだ・・・」
「おまえさ、箱にも入れられてなかったんだぜ。
 紙袋につっこまれてて。
 声だけしててさ・・・。」

少しだけ覚えてる。
寒くて寒くて、怖くて寂しくて。
どこからか何か声がして、
近くを足音がして。
必死で叫んだんだ。「ここだよ、ここにいるよ」って。

「最初どこから声がしてるかわかんなくてさ。
 ほっとこうと思ったんだけど、なんかさ・・・
 なんかわかんないけどさ、ほっとけなくてさ。
 探したんだぜ、雪の中で這い蹲って。
 自分でもおかしいくらい必死でさ。
 紙袋がかさかさ動いて、そこから声がしてるのに気づいた時、
 わけわかんねぇくらい嬉しかった。」

僕はそこからは覚えてないんだ。
でも、きっと僕よりも冷たい手で僕を拾ってくれたんだ。
その後に覚えてるのはこの部屋と暖かいマサト君の手だった。

「止んだ、全然積もってもないな。
 あぁ、向こうの方星見えてるわ。」
「ホントだ、この上の方は灰色なのに。」
「風が強い日だと、雲の流れが早いからな」
「空って面白いね」
「お前夜もよく窓んとこいるもんな。
 なぁ、お前さ、流れ星って知ってるか?」
「流れ星?」
「あの空の星の中で、すっと空を横切るように流れる星があるんだ」
「気が付かなかった!」
「流れ星が流れきるまでに願い事を言うと叶うんだぞ。」
「すごい!」
「ちなみに俺は成功した事がない」
「むずかしい?」
「難しいから叶うって言われてるんだ。
 さて、腹減ったろ?
 飯・・・カリカリ食うか?」
「うん」

僕はまたお願いするんだ。
今度は星にお願いするんだ。

少ししか見えない空、風がもっと強く吹けばいいのに。
雪は嫌いだ。
雪の雲はどっかに行けばいいのに。
早く真っ黒の空とたくさんの星の空になればいいのに。
そしてたくさん流れ星が流れればいいのに。
そしたら、いっぱいいっぱい同じお願いするんだ。

「マサト君を元に戻してください」

夜中になっても少しの空しか見えなかった。
マサト君はいつもの時間に眠たくなって、
ソファーの上で丸くなって寝てる。

何だかぼんやりしてきた・・・少し眠い。
でも頑張らなくちゃ。

あ、言えたかも。
あ、だめだ・・・失敗・・・
今度こそ、今度こそ・・・今度こそ・・・
 

2008-12-06 (Sat)

チチチ・・・チュンチュン・・

朝だ・・・。
あ・・・やっぱり願いは叶わなかったんだ。
僕は猫のままだ。

あれ、今日は朝ごはんの匂いしない。
マサト君起こさなくちゃ。
あぁ、またもぐって寝てるんだ。
猫の僕には布団をはがすのは大変なんだけどなぁ。

 マサト君、起きて、起きて、起きて!

布団の上に飛び乗ってゆさゆさしてみた。
いつもとチョット違う。

「たもつ、もちょっと寝させて、今日休みなんだ」
「だめ!起きて!もう10時だよ!」
「え~10時・・・後10分でいいから・・・」

布団の端に噛み付いて、思いっきり勢いよくベッドから
飛び降りてみた。

 だれ、この猫。

「たもつ・・・後10分ってば・・・」
「マサト君?」
「なに、たもつ・・・」
「マサト君・・・」
「たもつ!でか!」

違うよ、マサト君、マサト君が縮んで・・・
ていうか猫になったんだよ。

「あー!!!俺の手が!手が!」
「マサト君、手だけじゃないよ・・・」
「なに!?うぉ!!足が!何だこの肉球は!」
「尻尾もあるよ・・・」
「うぉぉぉ!!!なんだこれは!」
「マサト君・・・」
「耳か!耳!おお!ツンとだな!おぉ!
 いい毛並み過ぎる!ふわふわでもこもこでつやつやじゃないか!!」
「マ、マサト君・・・」
「うぉぉぉぉ!!!!」
「お、落ち着いて・・マサト君・・・」

マサト君が壊れました。
30分ほど勢いよく壊れて、その後鎮火しました。

「何なんだ・・・これは・・・」
「猫・・・だね。」
「たもつ、言葉喋ってるし・・・」
「あ、うん、ていうか、いつも喋ってるよ。
 いつもは通じないだけ。
 今はマサト君猫だから通じるんだよ、たぶん」
「そっか・・・。」

納得してしまうほどショックなんだ・・・
慰めの言葉がも見つからないってこういうこと言うんだ・・・

「マサト君、僕ね、いつもマサト君に話ししたいって
 思ってたんだ。
 だから毎日お願いしたんだ。
 マサト君と一緒にしてくださいって」
「うん。」
「僕が人間になれたらいいなぁって。」
「うん。」
「マサト君が猫になっちゃった・・・」
「うん。」
「ごめんなさい・・・」
「いや・・・謝られても・・・」
「僕がちゃんと、人間にしてくださいってお願いしなかったから」
「問題点そこじゃないから」

そうだよね、マサト君が猫になってしまうなんて。
これから・・・と言うより、まずは今日。
僕の方が「猫の先輩」なんだから、しっかりしなくちゃ。

「あのね、マサト君!」
「たもつ、とりあえず飯に食おうか」

マサト君はやっぱりマサト君だった。
自分のご飯より先に僕のご飯を用意してくれるんだ。
猫になっても、そうなんだ・・・

「たもつ、缶詰開けられない・・・カリカリだけで我慢して」
「カリカリも好きだからいいよ!」

カリカリの箱は僕も開けられる。
猫缶は・・・まだ上のタブを上げるだけしか・・・

「さて、俺はどうするかな」
「一緒に食べようよ・・・ってだめ?」
「俺もそれ食うのか・・・」
「美味しいよ?これ一つずつ味が違うんだよ」
「らしいな、これも経験ってか・・・
 かなり勇気がいるんだが・・・」
「そうなの?」
「うん」

カリカリカリカリ……

なんか嬉しい。
喜んじゃいけないんだけど、でも嬉しい。
今僕はマサト君と同じでいるんだ。

「そういえば、たもつ、いつも俺がバイト行った後って
 なにしてるんだ?」
「ん・・・えっと、ごろごろしたり、棚とか椅子とか登ったり・・・
 窓の外見たり・・・色々やってるよ。」
「そなんだ。」

本当は、ガリガリも少しやってたりするんだけど、
それは言えない・・・。

「あとはお昼寝かなぁ・・・」
「昼寝かぁ・・・それは俺も好きだ」

同じ事が好き、それも嬉しい。
言葉通じるとやっぱり嬉しい。
マサト君には申し訳ないけど、僕はとても嬉しい。

同じ歩調でソファーに移動。
あくびがうつって二匹であくび。
物音にチョットびっくりして同時に耳を動かして。
日当たりのいい窓から少し離れたところで一緒にお昼ね。

2008-12-05 (Fri)

僕は猫です。
マサト君に飼われている猫です。
僕は去年の冬にマサト君に拾われました。
その時はまだ小さかったので、
ただ寒かったとだけしか覚えていません。
だから、僕にとってクリスマスは初めてです。

「たもつ、いい子にしてるんだよ」

僕は毎朝玄関で座ってマサト君を見送ります。
マサト君はバイトに行きます。
そして夜にマサト君が帰ってくるのを待っています。

窓からの眺めは最高です。
ここからは遠くまでよく見えます。
だから僕はここが大好きです。

マサト君はいつも僕に話しかけてくれます。
たくさん、たくさん話しかけてくれます。
楽しそうな顔、嬉しそうな顔、怒った顔、
そして寂しそうな顔で。
僕も一生懸命話そうとします。
一生懸命答えようとします。
そうしたらマサト君はいつも「ありがとう」と
言ってくれます。

何も通じていないのに、言葉一つも話せないのに。

嬉しいけれど、悲しくなります。

クリスマスにはサンタクロースが来て、
プレゼントをくれると聞きました。
欲しいものを願うとくれるのだと。

だから僕は毎晩マサト君が眠ったら、
こっそり窓から空に向かってこうお願いしています。

 マサト君とお話がしたいです。
 だからまさと君と同じにしてください。

もう寝なくちゃ、ちゃんと寝ないとサンタクロースは
来てくれないんだった。

僕も寝よう。

2008-12-01 (Mon)
パンフレットが沢山です。

今時手作りをする人は少ないのでしょうね。
道具も便利になっているし材料も昔とは比べ物にならないくらい豊富。
使いやすい状態になっているものまである時代なのだから、とも思いながらパンフレットに目を通していました。

一つずつパックになっているんですね、最近の重物は。
いろいろと便利になっていっているのはわかるのですが、その分知っていて当たり前と思えることまで知らないで済む時代もなんだか味気ないものです。

2008-11-25 (Tue)

今年は鮮やかな紅葉が見られる年になりました。
ここ数年、気候の変化のせいか絵にかかれるような季節感のある風景は少なくなってきていましたが、今年の紅葉はみごとなものです。
イチョウの大木にはそのてっぺんまで円錐型になる黄金色の紅葉が見られ、紅葉は絵葉書のように色とりどりに染まっています。

お天気がいまいちな気もしますが。

2008-11-18 (Tue)
クリスマス企画が予定と変わってしまったので、公開まで終わってしまいました。
次にするものを幾つか候補に上げていたのですがスケジュール上では来年の予定に、間が空きすぎるのも気持ちの悪いものでして。
以前「歌はしないのですか?」との問合せを頂いた事を思い出して、クリスマスソングが聴きたいですと知人に話したところ「今から?」と一言で止めを刺されました。
もう少し早く話を出しておけばよかったと後悔しています。

次回は候補に4コマや数コマくらいの短いお話のようなものを掛け合い風にしたものか、短め読みきり小説のイメージボイスまたは一部の掛け合いを考えています。
その前にイラストを書いてくれる方を探さなくては…
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迷い道の向こう側へようこそ
迷い道の向こう側にあるお話は、
各カテゴリーがお話の題名
(若しくはジャンル)になっています。


「日記」はそのまま日常のことです。

「植物なお話」は植物が何らかの形で
 係わっているおはなしです。

「迷い道のその向こう」はチョット
 変わったファンタジー系(?)の
 お話です。

「Gear」はパラレル系です。このお話
 のみ、条件付きになっています。


 
聴くお話
別館『さわさわ森』聴くお話サイトで
配信中の「聴くお話」です。
「読むお話」は『迷い道の向こう側』でも
公開しています。


聴くお話では沢山の方に
お手伝いしていただいております。
自己紹介
  
 名前 佐伯 知花
 趣味 書くこと
     植物観賞
 嗜好 日本酒
     紅茶
     PCパーツ店巡り
        
 


STRing


 
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